9月後半は、姫路水族館と灘浜サイエンススクエアへのおでかけがありました。
色々な体験ができて、皆さんの好奇心が刺激された様です。
また先月から利用を開始したコミュニティ食堂には4名の児童が参加し、外食を楽しんできました。
こども食堂と、コミュニティ食堂、それぞれに特徴がありますので、その特徴に応じたメンバーで、今後も皆さんに外食の機会を提供していきたいと思います。
第3週、4週の駄菓子屋でのお買い物は、各回とも、自分で計算し、一人で支払いができる児童と、支援が必要な児童の2名を引率。
合計4名の児童が駄菓子屋での買い物と飲食を楽しみました。
おやつを食べた後は、店内のおもちゃに興味津々の様子が印象的でした。
月別アーカイブ: 2019年9月
広報かこがわに、こども達の姿が掲載されました!
広報かこがわ最新号の特集は、こども食堂。
なんと、さくら稲美のこども達が食事中の様子が掲載されています!
参加された児童の保護者の皆様、広報誌への掲載について承諾下さりありがとうございました。
23日(月)の営業について(23日朝の追記あり)
台風17号接近に伴う、さくら稲美の23日の営業についてご案内いたします。
まずは、既に各ご家庭に配布しております警報発令時の対応をご確認いただくことをお願いいたします。
23日ご利用予定の皆様には、電話での連絡あるいは書面でお伝えしましたが、現在の予想進路では、稲美町への影響はないと思われます。
しかしながら、公共交通機関への影響により、当日の勤務職員の出勤が困難になった場合には、ご家庭へのお迎えが遅れるかもしれません。
お迎えの遅れや、7時時点での警報発令により、当日の営業をひとまず見合わせるような場合には、各ご家庭への個別の電話連絡前に、まずはこちらで情報発信を行う様に努めますので、当日、ご不明の点がありましたら、念のためホームページをご確認ください。
追記 6時30分現在、警報が発令中ですが、9時頃には解除される見通しですので、通常通りの営業を行います。
しかし、JR神戸線において、始発より一部列車の運休が決まっており、また神姫バスの加古川地区では、通常営業ながら、遅延、運休の可能性があると発表されております。
そのため、本日の勤務職員の出勤が遅れ、お迎えに間に合わない可能性があります。
その場合、9時過ぎに個別にご連絡をいたしますのでご了承ください。
なお予定通りにお迎えができる場合には、特に連絡はいたしません。
9月前半の取り組み
9月前半の取り組みとして、駄菓子屋の他にも、別の児童を対象に薬局やスーパーでの買い物訓練を行いました。
ある日の放課後には、おやつづくりの材料を購入するため、下校後すぐに最寄りのスーパーまで出発。
職員から渡されたメモを見ながら、店内のあちらこちらを巡ってのお買い物。
支払いも一人でバッチリ行えました!
さくら稲美に戻った後には、おやつのホットケーキ作りを皆で行いました。
その他にも、夏休みの経験を踏まえて、当日ご利用の皆さん全員を引率して、B型作業所での外食を1回実施。
また、毎月訪問しているこども食堂の利用も行いました。
まだまだ残暑が厳しいですが、さくら稲美では既に食欲の秋が始まっています。
買い物訓練 駄菓子屋編
水曜日限定の取り組みですが、二学期より、買い物訓練の一環として、駄菓子屋でのおやつ購入を始めました。
第一週と第二週は、まずは自分でお金の計算ができる児童を引率。
100円のお小遣いを手に、ジュースは50円、このおかしは20円だから、あと30円使えるとその場で計算し、ちょうど100円になるように試行錯誤しながら、その日のおやつを購入しました。
今後は、水曜日にさくら稲美をご利用頂く全てのお子さんを順次引率していく予定です。
書籍の紹介 障害のある子が将来にわたって受けられるサービスのすべて
今日は、まず目の覚めるような名言から。
「法律いうんは弱いもんの味方やない、知っとるもんの味方するんや」
これは、高利貸しを主人公にした漫画「難波金融伝 ミナミの帝王」の主人公の台詞です。
Vシネマやテレビでご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんね。
日本の社会福祉制度を含む社会保障制度は申請主義が採られているため、自分から手続を行うことが必要です。
行政から、「あなたは、この制度が使えますから申請をしてくださいね」等と、親切な声掛けが行われることはありません。
そこでご紹介したいのが、今日の一冊です。
自由国民社 渡部 伸 監修
障害のある子が将来にわたって受けられるサービスのすべて
出版社のホームページで、とりあえず索引だけでも目にして頂ければ、この書籍の有用性がおわかりになろうかと思います。
お子さんのライフステージ毎に、様々なトピックが紹介されており、高校卒業後の進路や、成人後の障害者年金の受給、グループホーム等で自立した生活を始めるための知識等、そして、保護者の皆様にとっての最大の関心事である、親亡き後のこどもの生活をどのように考えておくかについても有益な情報が紹介されています。
例えば、障害者の皆さんの財産管理について、成年後見制度は、少しずつ知られる様になりましたが、私もこの書籍を読み、それ以外の財産管理の方法として、福祉型信託制度、生命保険信託等に加え、最近ニュースでも目にする機会が増えた個人型確定供出年金(iDeCo)や、障害者扶養共済等を知り、まだまだ知らないことが多いなとの読後感を持ちました。
この書籍は、加古川、明石、高砂、稲美町、播磨町の図書館に蔵書がありますので、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。
さくら稲美 半年間のまとめ その2
次にさくら稲美が提供するプログラムについてです。
お子さんの好奇心を育むことに加えて、社会性の習得に役立てるべく、公園へのお出かけに留まらず、動物園、博物館、科学館等の訪問先を増やし、外出機会を増やしました。
昼食購入を目的とした買い物訓練に加え、より実践的な買い物訓練に取り組み始めました。足し算、引き算を実生活で活かす機会にしたり、算数を学ぶことへの動機づけになればと思います。
4月から児童向けパソコンソフトを使った認知機能トレーニングを導入し、音声や画像を通じて、単語や文章、数などの理解を促すだけでなく、空間認識力やワーキングメモリーといった広範囲にわたる認知機能の向上を目指しています。
さらに、立命館大学の宮口教授が体系化された「コグトレ」を導入し、コグトレのプリントを課題として提供しています。
コグトレは、課題が体系化されているため、児童毎の発達段階に応じた課題を提供することで、認知機能の強化が図れると判断しました。
どちらもまだまだ始めたばかりですので、成果は今後に期待したいところですが、コグトレで認知機能を訓練し、外出経験などを通じて、さくら稲美で育んだ力を活かせたら良いなと思っています。
遊びながら学ぶことや、一人遊びから集団での遊びへの移行を期待して、手作り教具、おもちゃやゲームの充実に努めています。
多人数で遊べるアナログゲームに加え、講談社の雑誌「幼稚園」の付録、職員の手作り教具などを揃えつつあります。
私も、まさか段ボール製の滑り台ができるとは想像できませんでした。
より高度な社会性の獲得を目的とした企画も始めました。
社会経験を積む機会として、マクドナルドが提供する職業体験プログラム「マックアドベンチャー」へ参加しました。
利用者の皆さんに大変好評でしたので、今後も再参加をしてみたいと思います。
また卒業後の進路を念頭に置き、公共交通機関の利用を目的とした社会経験の機会を提供しました。
さくら稲美 半年間のまとめ その1
昨年度末に保護者の皆様から頂戴したサービス内容に関するアンケート結果を基に、今春より職員の協力の下で、サービス向上を目指した様々な取り組みを続けてまいりました。
さくら稲美にとってのターニングポイントとなった3月以降を振り返りながら、この半年でどのようなことに取り組んできたかをご報告いたします。
まずは、昼食、おやつ関係の話題から。
以前より、昼食の残飯量の多さを気にかけておりましたが、給食宅配業者の業務停止に伴い、さくら稲美で提供する昼食を、ほかほか弁当での注文に切り替えました。
全員同一メニューでの提供をやめて、お子さん毎に、予算内の商品から、その都度食べたいお弁当を選んで頂くようにしましたところ、さすがに、自分で食べたいものを選んだだけあって、ほとんど残飯がでることは無くなりました。
また、昼食を購入するお店の選択肢を増やすことと、買い物体験の提供を目的に、昼食のお弁当を購入する買い物訓練を開始しました。
お子さんの発達段階、お金の理解に応じて、個別に財布を用意し、各々に相応しい支払い経験をこなせるようにしています。
こども食堂とコミュニティ食堂の利用を開始しました。外食機会を提供し、自分で選ぶ経験、配膳、下膳する経験を積んだり、外食中のマナーを理解することなどを目標にしています。
夏休み中、全員に外食の機会を提供しました。外食先に障害者の皆さんが働くB型作業所を3か所加え、わずかかもしれませんが、皆さんがお食事を摂ることで作業所の売り上げに貢献いたしました。
将来、B型作業所の利用を視野にいれているお子さんについては、今後、そうした作業所で働く先輩方の姿を見てもらい、就労への意欲を育むことへ繋げていければなと思っています。
おやつの宅配サービスの利用を開始しました。おやつのマンネリ化を避け、バラエティに富んだラインナップでおやつを提供できるように、また珍しい地方の銘菓を口にする機会を提供できるよう、宅配サービスを月に一回利用して、2週間分のおやつを購入しています。
さくら稲美の夏休み 各記事へのリンク
さくら稲美の夏休み レクリエーション活動 屋内編
さくら稲美では、外出機会の提供だけでなく、屋内活動も充実させようと試行錯誤を続けており、ここでは、そのいくつかを紹介いたします。
最近、巷ではアナログボードゲームがちょっとしたブームですが、さくら稲美でも、職員自身がこども時代に経験してきたゲームを始め、いくつかのゲームをご用意しております。
こうしたゲームのプレイは、大変盛り上がり、こども達の歓声が事業所内に響き渡っています。
ゲームのラインナップの中には、教育的な効果を期待して、買い物訓練への準備を目的にした「おかいものゲーム」を準備しており、日ごろからこのゲームに馴染むことが、実際の買い物訓練に役立つことを願っています。
また、私がかつての職場で、簡単な音楽療法に取り組んでいたこともあり、音楽療法的な効果を期待して、家庭用テレビゲームの、いわゆる音ゲーをプレイする機会も提供しています。
ドンキーコンガという古いゲームですが、基本システムは、太鼓の達人と同じですので、こども達はルールをすぐに理解でき、しかも、バチで叩く代わりに手拍子を使うことから、障害程度に関わらず、幅広いお子さんに楽しんで頂けるのが特徴です。
音楽ゲームの利点は、発達段階に応じて、音の強弱など音が鳴ることを楽しめたり、テンポを楽しめたり、メロディを楽しめたり、さらにはハーモニーを楽しめたり・・・まあ、理論的な小難しいことはさておいても、皆でワイワイ、ガヤガヤと盛り上がれるところが良いですね。
コンガを叩いて笑顔をみせてくれる児童もいれば、自分がプレイしていなくても、音楽に合わせた画面上の演出に笑顔がこぼれる児童も見受けられます。
もちろん、多くの児童はプレイそのものを楽しみ、時には職員との対戦プレイを挑んでくる児童もいて、毎回大変盛り上がります。
職員にとっても、なかなか難しい曲もあり、職員が真剣にこども達と対戦プレイする光景を、私も横でニヤニヤしながら眺めております。