今年一年さくら稲美をご利用頂きありがとうございました

今年も、さくら稲美をご利用頂きありがとうございました。
今日は大晦日、さくら稲美が今年一年をかけて取り組んできたことを振り返ってみたいと思います。
この時期、巷で見かける10大ニュースに倣って、時系列順に10のトピックを挙げてみます。

まずは、ニュースその1
3月 給食業者が宅配事業を終了し、さくら稲美では昼食にほかほか弁当を利用することになりました。
これをきっかけに、この後、こども達が自己決定する機会や社会体験に参加する機会の増加へと繋がりました。

ニュースその2 
3月 外出先の拡充がスタートしました。
職員の退職により、在籍職員の負担が増えたしんどい時期でしたが、過去のサービスを見直し、新しい企画に次々に挑戦するきっかけとなった時期でした。
従来の公園への外出に加えて、水族館、動物園を皮切りに、各地の科学館、博物館などの教育施設や工場見学先を増やすだけでなく、外部団体が主催するサーカスの鑑賞やクリスマスフェスタへの参加、さらに夏休みにはマクドナルドの職業体験への参加に繋がりました。

ニュースその3 
4月 おやつの宅配業者の利用を開始しました。
おやつは毎日の生活の中での大きな楽しみです。
マンネリを避け、おやつの内容に変化をもたらそうと、おやつの宅配サービス利用を始め、職員が購入する定番のお菓子に加えて、毎月、各地の銘菓を始めとする珍しいお菓子を提供しています。

ニュースその4 
4月 買い物訓練を開始しました。
まずは春休み中、昼食のお弁当を全員で業務スーパーまで買いに行く取り組みを始めました。それぞれのお子さんの能力に応じた支払い体験を行うことが、その後の、中学生以上の選抜者を対象とした買い物訓練や、小学生も含む駄菓子屋での買い物体験に繋がりました。

ニュースその5
4月 こども食堂、コミュニティ食堂の利用、外食体験の開始。  
外食体験を通じて、社会と関わり、マナーを身につける機会にしようと、こども食堂を皮切りに、夏休みには、全てのお子さんに、最低一回の外食体験を提供しました。

ニュースその6 
4月 職員研修をスタートしました。
動画を用いた毎月の職場内研修に加え、消防署職員を招いての救急救命講習、外部団体が主催する防災意識の啓蒙を目的とした講演会に参加してきました。

ニュースその7 
4月 児童用にノートパソコンを導入し、パソコンソフトを活用した認知機能トレーニングや余暇支援を始めました。
ホームページで既に紹介した様に、児童の興味が広がり、複数の児童がパソコンを使ったお絵描きを始めています。
今後、興味を持った児童を対象として、初歩的なプログラミング教育の入門教材を用いた支援を始めるかもしれません。

ニュースその8 
6月 外食を伴う外出機会の提供開始。
従来は、事業所内で昼食を済ませてからのお出かけでしたが、外食を取り入れることで、訪問先の幅が広がることとなり、これが夏休みの遠足に繋がりました。
夏の遠足、秋の遠足に続いて、次は春休み、まだ遠足未体験の方の利用日に実施できると理想的なのですが。

ニュースその9 
6月 ホームページでの情報発信を開始しました。
事業所をご利用頂いていない日に、さくら稲美では何が行われているのか、また日常的にどのようなサービスが提供されているのかを知って頂く方法を、私たちもようやく手に入れることができました。

ニュースその10 
7月~8月 夏休みのサービス拡充。
安全性確保の観点から、今年の夏休み中には、プール遊びは行いませんでしたが、各地へのお出かけに加えて、午前中から出発する遠足を初めて実施しました。さらに全ての児童を対象とした外食体験を始め、一部の該当者へはマクドナルドの職業体験プログラムへの参加や公共交通機関を利用した外出、B型作業所での食事など、各種の支援メニューを拡充させました。

以上、ざっとこの一年を振り返ってみました。
来年も、皆様に満足して頂ける様に、私たちさくら稲美職員一同は引き続き頑張りたいと思っています。

それでは皆様、よいお年をお迎えください。

12月前半の取り組み 社会体験編

11日は、駄菓子屋での買い物訓練を実施。
都合により、参加者の一人は写真の掲載ができないため、一人しか写っていませんが、男子児童2名(高校1年、高校3年)が参加しています。

一人は、缶ジュースとおやつの組み合わせで100円を使い切り、もう一人は「今日は飲み物はいりません」とおやつだけで100円になるよう計算して使い切り、5種類の駄菓子を購入しました。

学校で身につけた計算能力を実生活で活かし、自己決定する力を育むことにつながる買い物訓練の機会は今後も大事にしたいものです。

14日は、3名のお子さんを引率して、こども食堂に参加。
今回は、普段は1時から出勤して頂いているパート職員に朝からの勤務をお願いし、こども食堂への初めての引率を体験して頂きました。
パート職員にとっても、事業所内では見られないこども達の一面を知って頂く良い機会となりました。

この日は、クリスマス会という位置づけで、会場内には装飾も施され、一足早いクリスマス気分に。
内容も、鶏手羽グリル、サンドウィッチ、炊き込みピラフ、カラフルサラダ、スパゲティミートソース、クリームスープ、フライドポテト、スイートポテトと、盛沢山。
各自、自分の好きなものを自由におかわりをして、全員おなかいっぱいで大満足です。

しかも驚くべきことに、今回はクリスマスということで、これだけの内容を、こども達のみならず、引率職員にも無料で振舞って下さいました!
さらに、今日はお土産にサンタクロースを形どったバルーンアートまで頂戴しました。ありがとうございます!!!

今年4月以降、こちらのこども食堂では、10名のお子さんが、のべ25人お世話になりました。



12月前半の取り組み お出かけ編

12月7日は前述の様に、加古川中央市民病院で開催された地域交流行事の「クリスマスフェスタ」に全員で参加。

12月14日は、こども食堂の参加者が、事業所へ戻ってくるのを待って、午後から全員で野添北公園(であいの森)へ。
寒さをものともせず、皆さん、今日も元気いっぱいに遊んできました。


クリスマスフェスタに参加しました

12月7日に、加古川中央市民病院で開催された地域交流行事の「クリスマスフェスタ」に参加してきました。

映画「スターウォーズ」に出てくるシスの暗黒卿ダースヴェイダーと、兵士であるストームトルーパーの出迎えに、こども達は大喜び。
加古川市は、銀河帝国軍の支配下になっていたのか・・・・

こども達も負けじとコスプレ・・・サイズの関係で見た目がちょっとアレですが、気分はみんな消防士!
会場内では色々なゲームを楽しんだり、健康を題材にしたクイズに挑戦し、参加賞のヤクルトを全員ゲット。

せっかくの外出でしたので、今日のおやつは屋台で購入。
巷で人気のタピオカティーもありました。
普段とは違う環境で頂くおやつの味はまた格別みたいですね。


職場内研修を実施しました(障害児へのコミュニケーション支援について)

今日は毎月恒例の職場内研修会の日でした。
今回のテーマは、障害児へのコミュニケーション支援です。

テクノロジーを障害者の支援に結び付ける啓蒙活動をしていらっしゃる団体が公開している映像を、皆で視聴しました。

まずは、そもそも障害とはなんぞやという話に始まり、次いで、支援者として知っておきたいコミュニケーションの基礎知識として、カウンセリングの技法である受容、繰り返し、明確化、リードについての講義を受けました。
それらを踏まえて、知的障害・自閉症のある方々とのコミュニケーションについて、その可能性の一端に触れました。

私たちは、障害というと、目が見えない、耳が聞こえない、肢体不自由であるなどの機能形態障害のことをイメージしがちですが、WHO国際障害分類によると、これ以外に能力障害、社会的不利益も障害であると定義しています。
その後、WHO新国際障害分類へと改定が成されたそうですが、3つのレベルの障害分類については、支援者として理解しておきたい考え方です。

言葉による会話ができないという能力障害があったとしても、絵カードを用いたコミュニケーションや、VOCAと呼ばれる音声を出力するコミュニケーション機器の活用により、社会的な不利益を軽減することは可能です。

私どもさくら稲美職員が、限られた時間や既存の知識、経験を用いて、利用者の皆さんに、果たしてどれだけの支援ができるかは未知数ですが、こうしたIT技術の活用を意識したいと思います。

因みに、4月から児童用にパソコンを導入しておりますが、実はこうした考え方が背景にあり、パソコンへの興味を、ソフトを活用したコミュニケーション支援に活かせないかと考えております。

クッキング

2019年11月30日

今回のメニューは具だくさん豚汁

そして自分で作るお弁当🍱

「子どもたちが自分専用のお弁当を作ってみたら楽しいのでは⁈」ということでチャレンジしてみました!

用意の時から張り切っていて「つぎ何するの?」「手伝うことある?」など、色々お手伝いをしてくれて楽しんで取り組めました(◍•ᴗ•◍)

 

おにぎり上手に出来るかな?ちょっと手袋大きいから握りにくいね💦

 

 

美味しそう!中の具は何かな(*´∀`*)?

 

 

出来上がり♪

 

 

 

自分が作ったお弁当だからか、いつもよりモリモリ食べていました(*´・∀・)🍱

おかわりもして、最後はお腹いっぱいで「食べすぎた…」と苦しそうにしている子どもが数人💦

みんなで食べるのもあるのか少し苦手な野菜もちょっと食べてみると、

「意外と美味しいかも?」と思うことがあるようです╭( ・ㅂ・)و ̑̑

これからもたくさん食べて大きくなってね!✧

11月後半の取り組み 社会体験編

18日は、土曜日の代休で朝からご利用のお子さんを全員引率して、ドライブがてら業務用スーパーまで出向き、買い物訓練を実施しました。

いつものように、その場で自分の食べたいお弁当を選び、自分で支払いができる児童は、渡された財布からちょうどになるようにお金を支払い、職員の支援が必要な児童は、職員と一緒に500円玉で支払い、お釣りを受け取る練習をしました。

買い物をした後、店員さんへお金を渡すという小さな経験の積み重ねから、何かを感じ取ってもらえることを期待し、今後も不定期ですが、全てのお子さんに、このような買い物訓練の機会を提供し続けたいと思います。

30日はクッキングを実施。
各自、宿題や事業所が準備した課題をこなした後、昼食用のシチュー、おやつのスイートポテトを皆で協力してつくりました。
自分が作業する順番が待ち遠しくて、他児の作業が終わるのを、そわそわしながら、今か今かと待ちわびている姿が何とも微笑ましいです。

11月後半の取り組み おでかけ編

11月後半は、16日に三木ホースランドパーク、23日には播磨中央公園、30日には野添北公園(であいの森)までお出かけしてきました。

三木ホースランドパークは、事業所開設以来初めての訪問でした。
馬に間近で触れあったり、皆で面白自転車に乗って遊び、色々と刺激を受け、皆さん満足げな様子で何よりです。

播磨中央公園への訪問は、職員としては、前日の雨で遊具が濡れていないか気がかりでしたが、朝の会でそうした事情を説明したうえで、こども達にお出かけ先の希望を尋ねてみました。
遊具がもし濡れていたとしても構わないので、そこにぜひ行きたいとの声を尊重し、運を天に任せての外出になりましたところ、幸い、遊具はきれいに乾いており、子どもの森ゾーンに設置された各種アスレチック遊具を使い、元気いっぱいに遊んできました。
事業所へ戻ってきた後、遊び疲れて、「眠い、眠い」の声が・・・

さくら稲美では、今後もこども達の想いを尊重し、自分で選んで決める機会、自分の意見を言う機会など、社会性が育めるような機会を提供していきたいと思います。

11月最後の土曜日である30日は、クッキングで作ったシチューなどで腹ごしらえをした後に、野添北公園(であいの森)へ。
寒さを忘れるほど、皆で元気に遊びました。