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児童通所支援事業所・児童デイサービス(児童デイサービスさくら)

さくら稲美の子供達の様子

さくら稲美の夏休み レクリエーション活動 屋内編

2019年9月4日

さくら稲美では、外出機会の提供だけでなく、屋内活動も充実させようと試行錯誤を続けており、ここでは、そのいくつかを紹介いたします。

最近、巷ではアナログボードゲームがちょっとしたブームですが、さくら稲美でも、職員自身がこども時代に経験してきたゲームを始め、いくつかのゲームをご用意しております。
こうしたゲームのプレイは、大変盛り上がり、こども達の歓声が事業所内に響き渡っています。

ゲームのラインナップの中には、教育的な効果を期待して、買い物訓練への準備を目的にした「おかいものゲーム」を準備しており、日ごろからこのゲームに馴染むことが、実際の買い物訓練に役立つことを願っています。

また、私がかつての職場で、簡単な音楽療法に取り組んでいたこともあり、音楽療法的な効果を期待して、家庭用テレビゲームの、いわゆる音ゲーをプレイする機会も提供しています。
ドンキーコンガという古いゲームですが、基本システムは、太鼓の達人と同じですので、こども達はルールをすぐに理解でき、しかも、バチで叩く代わりに手拍子を使うことから、障害程度に関わらず、幅広いお子さんに楽しんで頂けるのが特徴です。

音楽ゲームの利点は、発達段階に応じて、音の強弱など音が鳴ることを楽しめたり、テンポを楽しめたり、メロディを楽しめたり、さらにはハーモニーを楽しめたり・・・まあ、理論的な小難しいことはさておいても、皆でワイワイ、ガヤガヤと盛り上がれるところが良いですね。



コンガを叩いて笑顔をみせてくれる児童もいれば、自分がプレイしていなくても、音楽に合わせた画面上の演出に笑顔がこぼれる児童も見受けられます。
もちろん、多くの児童はプレイそのものを楽しみ、時には職員との対戦プレイを挑んでくる児童もいて、毎回大変盛り上がります。

職員にとっても、なかなか難しい曲もあり、職員が真剣にこども達と対戦プレイする光景を、私も横でニヤニヤしながら眺めております。

さくら稲美の夏休み レクリエーション活動 屋外編

2019年9月4日

最後に、レクリエーション活動について紹介します。

さくら稲美は県道381号線前にありますので、交通量を始めとする諸事情から、本年度は事業所前でのプール使用は見合わせることにしました。
その代わりに、午後からお出かけする機会を十二分に提供してきました。

訪問先を思い出した順に、ざっと列挙しますと、水族館は、姫路水族館、須磨水族館。
文化系の博物館等として、加古川海洋文化センター、兵庫県立考古博物館、明石市立文化博物館(恐竜ワールド展)。
科学館は、カワサキワールド、神戸市立青少年科学館、灘浜サイエンススクエア、橋の科学館、神戸市水の科学博物館。

また、午前中にさくら稲美を出発し、現地で食事を摂り、夕方に戻ってくる遠足も、一回だけですが実施いたしました。(二回目の遠足は、悪天候のため残念ながら中止しました)

なお、遠足の詳細は、8月2日の記事「東条湖おもちゃ王国へ行ってきました」をご覧ください。

さくら稲美では、今後も学校の休暇中等には、こうした社会資源を利用する社会体験の機会を用意し、お子さんの興味を育んだり、社会性の獲得を目指していきたいと思います。

さくら稲美の夏休み 公共交通機関の体験編

2019年9月4日

8月27日、2名の男子児童を引率して、公共交通機関の乗車訓練を主目的として、神姫バス、JRを乗り継いで明石まで出かけるという外出行事を実施しました。

まずバス停では時刻表の見方を伝え、自分たちが乗車するバスの時刻を確認してもらいました。次に、乗車したら整理券を取ること、下車時には療育手帳を見せながら運賃を払う必要があることを説明しました。

JR土山駅では、券売機上の案内図から、目的地までの運賃を確認してもらい、次に引率職員が切符購入の見本を示した後、参加者各自で券売機で切符を購入してもらいました。
改札では、ICカード用、切符用の2種類の改札機があることを示し、ホーム上では、電光掲示板の見方を説明。足元には、○と△の表示があり、私たちが乗車する電車はどこで待てばよいか等を説明しました。

明石駅で下車後、今回は、印刷しておいた地図を手渡し、目的地まで行けるかどうか試みました。 将来的には、スマホのナビ機能を使い、目的地へ向かうような経験を積んでみるのも現実的な方法かなと思います。

その後、NPO法人が運営する喫茶店(B型作業所)で昼食を済ませた後、夏休み中に開催中だった「恐竜ワールド~生物進化の大冒険~」という特別展を見学するため明石市立文化博物館まで向かい、車で来訪したその他の児童と現地で合流し、一緒に特別展を楽しみました。

さくら稲美の夏休み 職業体験編

2019年9月4日

今回の夏休み中には、より高度な社会性の獲得に繋げたいと考え、条件を満たしたお子さんを対象に、マックアドベンチャーと言う、大人気の職業体験プログラムへ申込みしました。
合計6名の児童が、3日に分かれて、マクドナルドの厨房内で、自分たちが食べるハンバーガーセットづくりに取り組み、完成したばかりのハンバーガーセットをその日のおやつとして頂きました。

さらに、参加者各自が、自分の好むおもちゃを頂戴し、楽しい職業体験のひとときを過ごしました。

プログラムの内容に満足してもらえたのみならず、それ以上に有意義であったのは、マクドナルドのホームページで見つけた手洗いの手順を、さくら稲美の洗面所に掲示したことで、手洗いの重要性を理解してもらえ、望ましい手洗いの手順を習得して頂けたことです。

この夏休みには、手足口病の流行があり、正しい手洗いの励行を意識しておりましたが、夏休み終了後も、さくら稲美の洗面所では、「1番から8番まで順番通りに手洗いしましょう」と、職員の声掛けが続くことでしょう。

さくら稲美の夏休み 買い物訓練(消耗品購入)編

2019年8月28日

6月頃から始めた取り組みですが、ごく一部のお子さんに対しては、事業所で日常的に使うトイレットペーパーやペーパータオル、洗剤やアルコール消毒薬、文房具等の消耗品を補充する際、最寄りのドラッグストアーやホームセンターまで同行してもらい、職員の支援の下で買い物訓練に取り組んでもらっています。

出発前には、何をいくつ買うのか等を説明しながら、お子さんにメモを取ってもらい、必要に応じて、トイレットペーパーにはシングルとダブルという種類があることや、乾電池のサイズの話など、新しい知識の習得に努めてもらっています。

店内では、なるべく手助けはせずに、自分で書いたメモを基にして、購入する品物が探せるまで見守り、必要に応じて、店員に尋ねてみるという経験もしてもらっています。

現在は3名だけですが、少しずつ対象者を増やしたいと考えています。

さくら稲美の夏休み 買い物訓練(昼食購入)編

2019年8月28日

さくら稲美では、春休みから、不定期ではありますが買い物訓練に取り組んでおります。

支援の必要性の多寡に関わらず、当日さくら稲美をご利用中の全員で昼食のお弁当やパンを、最寄りの業務用スーパーまで買いに出かけるというものです。

児童毎の発達の差異を考え、お釣りがいらないように支払えるお子さんに対しては、1円単位まで崩した合計500円分の硬貨を入れた財布を用意。
321円の商品購入に対して、400円を支払えたり、298円の代金に対して300円を払えば良いと、100円刻みで理解できるお子さんに対しては、100円玉5枚を入れた財布を準備しております。

さらに、支払いという概念を、まだ十分に理解できていないお子さんに対しては、職員の支援の下で、500円硬貨を店員に支払い、お釣りを受け取って頂くという体験を繰り返しています。

また、お子さんによっては、300円のお弁当に、コロッケなど100円以下のサイドメニューを加えて、支払合計が500円以内に収まるように自分で500円の使い方を考えてもらう機会にもなっています。

あいにく全員に経験して頂くことは叶いませんでしたが、この夏休み中には4回の買い物訓練を実施しました。

この他、長期休暇中ではない通常期にも、土曜日や祝日に買い物訓練を実施しております。

こうした小さな経験の積み重ねが、算数を学ぶことへの動機づけに繋がったり、社会性獲得の次のステップに繋がれば幸いです。

さくら稲美の夏休み 外食編

2019年8月28日

これまで紹介してきましたこども食堂、コミュニティ食堂は土曜日限定ですので、さくら稲美をご利用くださるお子さん全員に、夏休み中に一度は外食する機会を提供しようと、前々より計画を立てておりました。

昼食代500円という予算で、目ぼしい場所を見つけ出すのは大変でしたが、春休み中から時間をかけて、複数の食事先を見つけ、27日に当初の目標を達成し、22名のお子さん全員に外食する機会を提供できました。

職員にとっても、普段と違う環境で、皆さんが自分自身でできること、あるいはどのような支援が必要なのかを知る機会になったと思います。

さくら稲美の夏休み こども食堂編

2019年8月28日

目前に迫った二学期の開始を前に、さくら稲美の夏休みを振り返りたいと思います。

まずはこども食堂編です。

4月から利用させて頂いているこども食堂に加えて、今月より、新たにコミュニティ食堂の利用を始めました。

コミュニティ食堂とは、その名のとおり、老若男女を問わず、地域コミュニティの交流の場として開催されている食堂です。
どちらの食堂も月に一回、土曜日のみ営業されるので、参加できるお子さんは限られますが、貴重な外食体験の機会として、今後も利用させて頂こうと思います。

今月は、こども食堂では、チラシずしとソーメンを、コミュニティ食堂では、ナスとエビのカレーを頂きました。

帰り間際に、 コミュニティ食堂の方から、12月はクリスマスメニューですよと教えて頂き、参加した皆さんの気持ちは早くもクリスマスへ!?

東条湖おもちゃ王国へ行ってきました

2019年8月2日

7月24日(水) 8名のお子さんと一緒に、東条湖おもちゃ王国へ行ってきました。
6月の姫路への外出に続いて、今回も園内のレストランでの外食を実施、各々自分で選んだ食事を済ませ、その後は、約3時間各パビリオンを巡り、様々なおもちゃで目一杯遊び、おやつも、各自が選んだソフトクリーム、かき氷などを園内で食すなど、おもちゃ王国での一日を満喫しました。

才能の萌芽

2019年8月2日

さくら稲美では、認知機能の強化を目的として、4月からパソコンソフトを用いたトレーニングの導入を行っています。
その詳細は、また別の機会にするとして、今回は、パソコンに興味を持った2人のお子さんの話です。

パソコンに興味を持ったS君は、まだトレーニングの推奨年齢に達していないため、他の児童がパソコンで課題に取り組んでいる最中、横に座って、皆がトレーニングする様子を毎回眺めていました。

ある日、あまりにもパソコンを触りたがるため、試しにパソコンに触らせてみたところ、いつの間にかマウスによる操作を見様見真似で覚えたらしく、自分なりにトレーニングを始めました。
トレーニングの内容はまだ理解できておらず、適当に選択肢を選んで答えている様ですが、それでも偶然正解した時には、本人なりに可愛いガッツポーズで満足げな様子です。
今では、自分でパソコンのコンセントを差し、スイッチを入れるだけでなく、終了後には、パソコンのモニターを畳んでトレーニングを終えることまで覚えました。

次は、お絵描きが大好きなKさんのお話です。
ある日、トレーニングを済ませた後、「パソコンでお絵描き出来ないの?」と尋ねてきたので、ペイントというソフトを起動し、「自由に遊んでみて良いよ」と、本人の思うがままに触らせてみました。
すると職員の予想以上の作品ができ、職員一同、その出来に驚かされてしまいました。
職員が手伝ったのは、キャラクターの名前を文字入力しただけで、他は全て自分で試行錯誤して完成させていました。
既に2作品目に取り掛かっていますが、こちらも、さらに難易度の高い操作を覚えたようで、この先、どのような作品が産み出されるのか楽しみです。

こども達の新しい可能性を感じる瞬間に立ち会えるのは、職員冥利に尽きますね。